3.夕と朝によって刻まれた1日

創造主はこの光のある時を昼と名付け、闇の時を夜と名付けられた。こうして夕があり、朝があった。第一日(創世記1章5節、創造主訳)。

 主は創造された光と闇に、それぞれ「昼」と「夜」という名前を与えられた。そして、夕方となり朝になる、すなわち地球はすでに自転を始めており、1回自転する時間を「一日」と設定され、地球上のどの地点においても、昼と夜が規則正しく巡ってくるようになった。このようにして創造主は第一日に、無から宇宙空間を拡げ、物質を創造し、地球を造られた。

地は刻印を押された粘土のように変わり、衣服のように色づけられる。(ヨブ記38章14節)

asa_to_yuu_1.jpg 全宇宙、全地球、全生物を支配する自然法則、すなわち物理法則、物理化学法則、化学法則、生物法則を、創造に当たって全知全能の創造主が定められたのである。地球が自転する時間の単位を設定され、二日目以降の創造の基礎を造って第一日目を終了された。

「【主】はこう仰せられる。もし、あなたがたが、昼と結んだわたしの契約と、夜と結んだわたしの契約とを破ることができ、昼と夜とが定まった時に来ないようにすることができるなら、わたしのしもべダビデと結んだわたしの契約も破られ、彼には、その王座に着く子がいなくなり、わたしに仕えるレビ人の祭司たちとのわたしの契約も破られよう。 天の万象が数えきれず、海の砂が量れないように、わたしは、わたしのしもべダビデの子孫と、わたしに仕えるレビ人とをふやす。」(エレミヤ書33章20-22節)

 この後、二日目以降、創造の最終日である第六日目まで、「夕があり、朝があった」という全く同じ形式の記述が繰り返されて、一日ごとの終わりが告げられている。この表現には重要な意味が込められている。「夕があり、朝がある」自転の時間は自然の一日、24時間であり、一日は24時間である厳密な定義である。創造の1日が今の自然の1日24時間であることを説明するのに、これ以外にどんな説明も本当は不要なのである。

神は大空を天と名づけられた。夕があり、朝があった。第二日。(1章8節)
夕があり、朝があった。第三日。(1章13節)
夕があり、朝があった。第四日。(1章19節)
夕があり、朝があった。第五日。(1章23節)
夕があり、朝があった。第六日。(1章31節)

 そして、創造主は昼と名付けられた光のある時に働かれ、夜は休まれ、六日間の創造を秩序正しく遂行されたのである。地上を照らす光は、第四日目に創造される太陽に引き継がれるのだが、この太陽光線には生命にとって有害な光線も含まれている(このことについては後述)。

 聖書を書かれた通りに理解すると、夕と朝によって時間が定められた1日は、24時間以外の解釈はあり得ないのである。そして、1日が24時間であることは、何よりも聖書自身の次の御言葉によって証明されている。

それは【主】が六日のうちに、天と地と海、またそれらの中にいるすべてのものを造り、七日目に休まれたからである。それゆえ、【主】は安息日を祝福し、これを聖なるものと宣言された。(出エジプト記20章11節)

 

 

▶「夕と朝によって刻まれた1日」の概要は、ここまでで締めくくります。より専門的なことに関心のある方は、以下の項目を読み進めてください。

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◆専門的な考察◆

 

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 現在の科学が物質としての光について語ることが出来るのは、光は波であり粒子であるという物理学的な性質である。図に示したように、可視光線(見ることができる光)は電磁波の一部であるが、この可視光線より波長の長い光には赤外線や電波があり、一方波長の短い光には紫外線、エックス線およびガンマ線などがある。波長の長い光は熱を、短い光は高エネルギーの放射線を放出し、これらは細胞、すなわち生命体に有害な作用を及ぼす。進化論者は地球が出来たときに、このような有害電磁波が地上に届いていたと想定して、地球の歴史を推測する。しかし、創造主が初めからそのような有害光線の存在を許容されたのかどうか、人類には知る由はない。ただ、人類が創造主に反逆したことによって全宇宙に呪いが及んだ時点からは、地球にこのような有害光線が降り注ぐようになったことは間違いない。

 図は、地球を保護している磁力線の様子を示したイラストである。イラストの右側三分の一の位置に描かれている地球は強力な磁石として創造されており、自ら発する磁力線によって地球自身が宇宙から届く様々な有害光線の攻撃から護られている。図の左端に描かれているのは太陽であるが、太陽は第四日に創造されているので、一日目、二日目にはまだ太陽も月も星も存在していないことを付け加えておく。

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 いずれにしても、第一日に整えられた磁場によって、波長の長い有害光線は地上には届かなかったはずである。波長の短い有害光線については、別の機構が備えられているが、それについては第二日の創造について学ぶときに考えることにする。

【主】はこう仰せられる。「もしわたしが昼と夜とに契約を結ばず、天と地との諸法則をわたしが定めなかったのなら、わたしは、ヤコブの子孫と、わたしのしもべダビデの子孫とを退け、その子孫の中から、アブラハム、イサク、ヤコブの子孫を治める者を選ばないようなこともあろう。しかし、わたしは彼らの繁栄を元どおりにし、彼らをあわれむ。」(エレミヤ書33章25, 26節)

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参考文献:「創造」vol 1. No.1(1997), vol. 3, No.3(1999)、「創世記の記録」ヘンリー・M・モリス著(宇佐神正海訳)、創造科学研究会(1992)