アダムが全ての動物に命名するためにどれ位の時間を要したでしょうか? また、「アダムがつける名はそのままその名となった」(創2:19)ということは何を意味するでしょうか?

野の獣、地を這う動物を創造されたのは6日目、また、アダムが造られたのも、動物の創造の後ではあるが、同じ6日目である。
そして、アダムが創造されてから、その後に起こったことは、アダムが動物に命名する任務を遂行した。そして、その後で同じ6日目に、アダムのあばら骨からエバが創造されている。

アダムに命名をする任務を果たすための時間はかなり短い時間であったことが分かる。命名した動物は、「すべての家畜、空の鳥、野の獣」であった。どれくらいの種類の動物であったかは不明であるが、当然、10とか20とかではない。この短い、限られた時間内に、アダムはかなりの数の動物に、名前をつけたことが分かる。

アダムがつける名はそのままその名となったということは、アダムがつけた名前は適切であったということであり、主が承認なさったということである。創造されたアダムは、現在の私たちが想像できるような不完全な人ではなかったので、堕落前には豊かな知性と才能と感性が与えられていたので、驚くべき速さですべての動物に最適な名前を与えることが出来たということである。

 アダムにどのような言語が与えられていたかは、完全に不明である。創造された地球がどうであったか、生物がどうであったか、人類がどうであったかは、洪水によってすべてが破壊されたので、私たち人類は今考えるすべを持たない。

 また、ノアの洪水で地球・植物・動物など物質的実質が破壊されたと同様に、バベルの塔によっては言語が乱されたので、知性も乱され、それ以前にどのような言語を使っていたかは全く不明である。