1.カインはどこから妻を得たのでしょうか? 同じ意味で、アダムの後継者セツは誰と結婚したのでしょうか?

カインがアベルと共に主に捧げ物をしたというのは、二人とも両親からすでに独立していて、各自が一家をなしていたということである。すなわち、二人とも結婚していたのであり、結婚相手はアダムの子どもか孫か(娘か孫娘)、いずれにしてもアダムの血縁である。

アダムとエバに、どのような子どもが何人いたかは書かれていないが、下に説明するように、アダムにはすでに二人以外に多くの子どもたちがいたはずである。

カインがアベルを殺害し、追われた後でノデの地で結婚したように思われており、しかも、それがアダムとエバの結婚に次ぐ人類二回目の結婚であると誤解されているようである。それは、「カインはその妻を知った」(創4:17)と書かれているからであるが、「その妻を知った」という表現は、そこで結婚したということではない。例えば、カインが追われた後で、カインの記事が書かれている。その後に「アダムは、さらに、その妻を知った。」(創4:25)と書かれているように、単純に二人の性的な交わりがあったことを述べているに過ぎない。カインが追われた時の記事には、地上にすでに大勢の人々が住んでいたと書かれている(創4:14,15)。そして、その大勢の人々は当然アダムの子孫である。

したがって、カインの妻はアダムの娘、孫娘などであり、同様に、セツの結婚相手も、アダムの娘、孫娘などである。
詳細な説明や家系図はCR誌No.34「創造論の疑問・難問」を参照のこと