6.アダムとエバは、初めからいのちの木の実を食べるのを禁じられていたのでしょうか? 善悪の知識の木の実を食べてしまった後で、いのちの木に近づけなくされてしまったのは何故でしょう? 神様は無慈悲な方でしょうか? 

最初に食べてはいけないと言われたのは、善悪の知識の木の実だけである。「園のどの木からでも思いのままに食べてよい」と言われたので、もちろん、いのちの木の実も食べて良かったのである。したがって、善悪の知識の木は、唯一の例外だったのである。

 神である【主】は人に命じて仰せられた。「あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるとき、あなたは必ず死ぬ。」(創 2:16,17)  

しかし、食べてはいけないと禁じられていたにもかかわらず、二人は善悪の知識の木の実を食べてしまったのである。そして、「必ず死ぬ」と主が宣告されたように、二人は必ず死ぬことになってしまった。すなわち、に近づくことを禁じられたのである。

 神である【主】は仰せられた。「見よ。人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るようになった。今、彼が、手を伸ばし、いのちの木からも取って食べ、永遠に生きないように。」(創3:22)

 主の命令に背いた二人がいのちの木の実を食べて、永遠に生きてはならなかったのである。罪を犯した二人が永遠に生きることは、どんなにむごいことだっただろうか? ある期間、この世界で生きた後に死を与えられたのは、主のはかりがたい大きな愛故の裁きだったのである。