長い間、「宇宙には始まりがなかった」とする「定常宇宙説」が天文学の常識でした。しかし、物理学、天文学の研究が進むにつれて、宇宙には始まりがあったと考えざるを得なくなり、その始まりに関するいくつかの説の一つが、ビッグバン理論(ビッグバン仮説)です。
ビッグバン説は進化論であり創造主の御業とは相容れません。「宇宙は、時間と空間の区別がつかない一種の「無」の状態、あるいは高密度の火の塊が突如爆発、膨張して発生したと考える説」がビッグバン説です。この爆発、ビッグバンは約137億年前に起きたと推定されています。
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「無」から宇宙が始まったというこの一点だけを取り上げるならば、創造主による宇宙の創造とビッグバン説が似通っているかの如き錯覚を与えます。
しかし、全く異なったものなのです。
ビッグバン説では、上に説明したように、爆発的膨張が起こり、熱・火の塊が冷えて、現在の姿になるまで137億年という長い年月を必要としていることは、創造主による万物の創造とは全く異なります。この長い年月や、火の塊からの出発などは、創世記の記録とは根底から異なります。したがって、ビッグバン説というのは、創世記の記録が歴史であることを否定することになります。
ビッグバン説と主による創造との相違点:
その1 ビッグバン説では高密度のエネルギー・火の塊が爆発したと考えますが、植物や動物が棲息しうる温度に冷えるまでに、何十億年という長い時間が必要です(仮説に基づいて137億年と推定している人々がいます)。まさしく進化論の世界そのものです。しかし、世界は6日間で創造されたのです。火の塊から聖書の世界に入ることは完全に不可能です。
その2 聖書は火の塊とは言っておらず、感じとしては冷たくも熱くもない水の漂った世界が描かれています。
その3 そして、そもそも火の塊が冷えて、生き物の世界が出来上がることはあり得ません。