最初に食べてはいけないと言われたのは、善悪の知識の木の実だけである。「園のどの木からでも思いのままに食べてよい」と言われたので、もちろん、いのちの木の実も食べて良かったのである。したがって、善悪の知識の木は、唯一の例外だったのである。
神である【主】は人に命じて仰せられた。「あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるとき、あなたは必ず死ぬ。」(創 2:16,17)
しかし、食べてはいけないと禁じられていたにもかかわらず、二人は善悪の知識の木の実を食べてしまったのである。そして、「必ず死ぬ」と主が宣告されたように、二人は必ず死ぬことになってしまった。すなわち、に近づくことを禁じられたのである。
神である【主】は仰せられた。「見よ。人はわれわれのひとりのようになり、善悪を知るようになった。今、彼が、手を伸ばし、いのちの木からも取って食べ、永遠に生きないように。」(創3:22)
主の命令に背いた二人がいのちの木の実を食べて、永遠に生きてはならなかったのである。罪を犯した二人が永遠に生きることは、どんなにむごいことだっただろうか? ある期間、この世界で生きた後に死を与えられたのは、主のはかりがたい大きな愛故の裁きだったのである。